注目の論文
経皮ワクチンパッチ
Nature Materials
2013年1月28日
Vaccine skin patches
皮膚に貼るだけでDNAワクチンを接種できるワクチン含有ポリマーパッチが報告される。
このたび、Darrell IrvineとPaula Hammondは共同研究者らとともに、マイクロニードルアレイと多層高分子電解質技術とを併用することによって、DNAワクチン送達を促進できることを示した。細胞への核酸の取り込みを促進する生物薬剤とDNAを同時に送達したことが今回の成功につながった。高分子マイクロニードルを皮膚に貼り付けると、ワクチンを含んだ生分解性高分子電解質膜が皮膚の最上層へと埋め込まれる。貼付により皮膚と接触した高分子層が溶けるため、マイクロニードルアレイは迅速に除去される。埋め込まれた膜はDNAと免疫賦活RNAを皮膚内に放出するが、放出期間は数日から数週間の間で調節できる。
この多層マイクロニードル法は、裸のDNA注射をはるかに上回る免疫反応を体内で引き起こす。また、このマイクロニードルパッチは、室温で数週間、乾燥状態で保存しても効果が損なわれない。つまり、このワクチン含有パッチは、冷蔵が不要であり、埋め込まれた生物薬剤がかなりの期間にわたって活性を維持するため、ワクチンの国際流通に適している。
doi: 10.1038/nmat3550
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