注目の論文
マイクロRNAの機能を研究するためのツール
Nature Methods
2012年7月2日
Tools to study microRNA function
ヒト細胞内のマイクロRNAの機能を調べるツールが、今週の『Nature Methods』で2組発表される。その新しい資源は、遺伝子発現の調節で重要な役割を果たしているマイクロRNAの機能を、従来の枠をはるかに超える規模で明らかにするのに有用と考えられる。
Brian Brownたちが紹介しているツールの一方はウイルスベクターのライブラリーで、細胞内に導入して大部分のヒトマイクロRNAの存在および活性を「感知」することができる。「Sensor-seq」というその分析法は、感知ライブラリーを利用して、任意の種類の細胞にあるマイクロRNAの活性に関する概略を、1回の短い実験で知らせてくれる。もう一方のツールは一連の「おとり」であり、そのおとりのひとつひとつが特定のマイクロRNAと結合してその活性を阻害することにより、その機能を知らせるものである。これは遺伝子ノックアウトと似た技術である。
一般的な想定とは異なり、細胞内で検出されるマイクロRNAの多くは、標的遺伝子の発現に全く影響を及ぼしていないことが、今回明らかにされた。これは、その存在量が活性に必要な閾値に満たないためである。Sensor-seqは、特定の組織に特異的な活性をどのマイクロRNAが有しているのかも明らかにする。その標的部位を改変ウイルスまたはプラスミドに含むことで、その組織からは改変ベクターが選択的に除去される。
doi: 10.1038/nmeth.2078
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