注目の論文
流体版四重極の作製
Nature Communications
2011年9月7日
Engineering liquid quadrupoles
静電四重極の流体版が作り出され、細胞生物学における幹細胞の培養手段としての利用可能性が考えられている。この成果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。
四重極には数多くの工学用途があり、とりわけ注目すべきなのが、荷電粒子ビームを収束させるために用いる磁石としての用途だ。一方、四重極の流体版については、これまで実験的応用の報告はなかった。今回、D Junkerたちは、磁場ではなく、流動液体によって構成されるマイクロ流体四重極を実証した。この四重極では、中心にある「よどみ点」の大きさと位置を容易に調節できる。よどみ点からは濃度勾配が形成され、溶液が極間を移動できるようになる。この流体四重極は、幹細胞のように、通常、閉じた流路内での培養が難しい細胞を培養するためのプラットフォームになるかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1471
注目の論文
-
10月9日
社会科学:オンライン上で歪められた年齢とジェンダーの表象Nature
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月2日
工学:切り紙模様が安定したパラシュートを生むNature
-
9月25日
地質学:サントリーニ島で最近発生した地震は共通のマグマによって説明できるかもしれないNature
-
9月18日
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
9月18日
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature