注目の論文
単一レーザーで高速データ伝送
Nature Photonics
2011年5月23日
Squeezing data onto a laser
最高26テラビット毎秒の転送レートで光データを伝送できる単一レーザーシステムが開発された。この転送レートは、単一レーザーについて報告されたなかで最高の値である。Nature Photonics(電子版)に発表されるこの研究は、増え続ける高帯域幅通信の需要を満たすのに役立つばかりでなく、環境に優しい長距離情報伝送方法を提供するものとなるであろう。テラビット毎秒の光転送レートを達成するためには、通常、複数のレーザーや複雑な変調フォーマットを使用する必要がある。Juerg Leutholdらは、単一レーザーを使用してレーザー波長1,533nm〜1,565.5nmの狭いスペクトル帯に325の光周波数を発生させ、50kmの標準的な単一モードファイバーを用いて最高26テラビット毎秒のデータレートで符号化データを伝送した。この手法の成功は、主として、光高速フーリエ変換符号化・復号方式(エネルギー効率の高いリアルタイムの方法で高ビットレートデータを処理できる)の利用によるものである。今回の高速データ伝送の実現は、高速光信号処理が、将来の高エネルギー効率通信のニーズに応える解決策になりうることを示唆している。
doi: 10.1038/nphoton.2011.74
注目の論文
-
3月21日
環境:AIで洪水予報を改善するNature
-
3月20日
人工知能:AIを活用したサッカー戦術の向上Nature Communications
-
3月13日
技術:発話を補助する新しいシステムNature Communications
-
3月7日
惑星科学:木星のジェットが木星の内部を解明するための貴重な知見をもたらすNature
-
3月5日
惑星科学:氷衛星エウロパの酸素生成量は考えられていたよりも少ないかもしれないNature Astronomy
-
2月29日
技術:リチウムイオン電池の性能を高める溶媒Nature