Volume 444 Number 7117

Editorials

微生物のゲノム解読が盛んに行われている今、研究機関や助成機関は、統一的なデータベース構築など、その有効活用のために協同すべきだ。

p.243

doi: 10.1038/444243b

米議会で過半数を占めた民主党は、科学分野の予算の見直しを進めるべきだ。

p.243

doi: 10.1038/444243a

英国のセインズベリー科学技術担当大臣が辞任したが、その優れた業績と姿勢は、科学者から高く評価されている。

p.244

doi: 10.1038/444244a

News

SPECIAL REPORT 米環境保護庁(EPA)が出した大気汚染の規制値をめぐり、科学的根拠についての論争が。

p.248

doi: 10.1038/444248a

Q&A 米民主党が中間選挙に大勝し、議会に新しい波が。

p.251

doi: 10.1038/444251a

英国でも政府が「科学的根拠」という言葉を政治的に歪めて利用しているとの批判が。

p.252

doi: 10.1038/444252a

イラクで、武装集団が高等教育省に押し入り、職員らを多数拉致。

p.252

doi: 10.1038/444252b

幹細胞研究の規制緩和を求めるドイツ研究協会(DFG)の要請を、担当大臣が拒否。

p.253

doi: 10.1038/444253a

ネアンデルタール人のゲノムについて、2つの研究論文が。

p.254

doi: 10.1038/444254a

News Features

遺伝子情報:暗号と謎

p.259

DNAに秘められた暗号には何通りもの読み方があり、そのすべての解明が待たれている。

doi: 10.1038/444259a

廃棄物管理:ある人にとってはゴミでも……

Waste management: One man's trash... p.262

プラズマ技術を使ってゴミをエネルギー源に変える試みが日本で進んでいる。

doi: 10.1038/444262a

研究生活:確かにラッキー

p.264

幸運と成功を願うマスコットやお守りは、どこの研究室にもおなじみだ。

doi: 10.1038/444264a

News & Views

古ゲノミクスの誕生

p.275

ネアンデルタール人のゲノムの完全な解読が本当に実現しそうだ。2つの論文に、ネアンデルタール人DNAの相当量の塩基配列を解読した結果が報告されている。この結果は、ヒトの進化に関する重要な問題のいくつかを解決していく助けとなるだろう。

doi: 10.1038/444275a

地震を止める力

p.276

最新の研究結果からすると、すべての地震は初期には等しいものであるようだ。しかし、こうした結果を、以前になされた、これとは矛盾するようにみえる考察と結びつけると、どういう地震がほかよりも大きくなるかを知る助けとなるかもしれない。

doi: 10.1038/444276a

一瞬の出会いからつながりが生まれる

p.279

細胞内では、分子は複合体を作って協同して働いて、その機能を果たしていることが多い。しかし、細胞内のような動的な環境中で、分子はどのようにして集合体を作るのだろうか。タンパク質が複合体を作る相手と遭遇するようすを追跡した構造的研究が発表された。

doi: 10.1038/nature05306

ワインvs大食

p.280

赤ワインを作るブドウから見つかったレスベラトロールという物質は、高カロリー餌を与えられているマウスの健康状態を改善し、寿命を延ばす。これは太った人には朗報だろう。だが、そうでない人にとってもよいニュースと言えるのだろうか。

doi: 10.1038/nature05308

宇宙の回転円盤をモデル化する

p.281

宇宙のガスを、太陽の周りの惑星のように安定した軌道を描いて回り続けさせるのでなく、ブラックホールに引き込む力は、どういうものなのだろうか。実験結果から、流体力学的なもの以外の力が働いていることが示唆された。

doi: 10.1038/444281a

水を茶色にする

p.283

英国の河川や湖に含まれる溶存有機炭素の濃度は、過去20年間にわたって上昇し続けてきた。これは、酸性雨減少の影響を受けた可能性もあるが、要因を1つずつ明らかにするのは恐ろしくむずかしい。

doi: 10.1038/444283a

Articles

ネアンデルタール人の100万塩基対のDNAを解析

Analysis of one million base pairs of Neanderthal DNA p.330

doi: 10.1038/nature05336

レスベラトロールは、高カロリー餌摂取マウスの健康を増進させ、寿命を延長させる

Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet p.337

doi: 10.1038/nature05354

Letters

流体力学的な乱流は宇宙物理学的な円盤において実効的に角運動量を輸送できない

Hydrodynamic turbulence cannot transport angular momentum effectively in astrophysical disks p.343

doi: 10.1038/nature05323

ハーフメタリックなグラフェン・ナノリボン

Half-metallic graphene nanoribbons p.347

doi: 10.1038/nature05180

金属基板上の有機単分子膜における自由電子様の分散

Free-electron-like dispersion in an organic monolayer film on a metal substrate p.350

doi: 10.1038/nature05270

アリー効果とマイマイガによるパルス状侵入

Allee effects and pulsed invasion by the gypsy moth p.361

doi: 10.1038/nature05242

胚性幹細胞の多能性を担うタンパク質相互作用ネットワーク

A protein interaction network for pluripotency of embryonic stem cells p.364

doi: 10.1038/nature05284

Bocは交連軸索の誘導におけるsonic hedgehogの受容体である

Boc is a receptor for sonic hedgehog in the guidance of commissural axons p.369

doi: 10.1038/nature05246

前頭皮質での空間的視覚処理に対する視床の影響

Influence of the thalamus on spatial visual processing in frontal cortex p.374

doi: 10.1038/nature05279

H5N1インフルエンザウイルスのヒト型受容体への結合を可能にするヘマグルチニンの変異

Haemagglutinin mutations responsible for the binding of H5N1 influenza A viruses to human-type receptors p.378

doi: 10.1038/nature05264

タンパク質–タンパク質会合における一時的出会い複合体の可視化

Visualization of transient encounter complexes in protein-protein association p.383

doi: 10.1038/nature05201

2個のDNA分子の操作によって判明した、H-NSタンパク質による細菌クロマチンの組織化

Bacterial chromatin organization by H-NS protein unravelled using dual DNA manipulation p.387

doi: 10.1038/nature05283

リボソーム上でのメッセンジャーRNAの移動の構造的基盤

Structural basis for messenger RNA movement on the ribosome p.391

doi: 10.1038/nature05281

Review Article

「Journal home」に戻る

プライバシーマーク制度