Letter 地震破壊の終点を予測する 2006年11月16日 Nature 444, 7117 doi: 10.1038/nature05275 地震が起きる活断層は一般的には連続ではなく、地図で見ると階段状に見える不連続箇所によって隔てられたいくつかの部分から成ることが普通である。そのような不連続箇所でのすべりの結果生じる応力集中は、破壊伝播を遅らせたり止めたりして、地震破壊域の長さを限定する役割を果たしうる。本論文では、過去に起きた22個の横ずれ地震で破壊域の長さが10 km〜420 kmのものについて、地図に示された地表破壊面の跡を調べた。横ずれ地震の破壊終端は、全体の3分の2が断層の段差や活断層の端と関連があること、断層の段差がある限界寸法(3〜4 km)より大きいと地震による破壊は伝播せず、それより小さいと破壊の進展は約40パーセントしか止まらないことがわかった。地震災害分析では、地図に示された活断層における将来の地震による破壊域の長さに上限を与える試みに努力が費やされているため、今回の結果はこうした分析の実践に重要である。さらに、この限界寸法と地震破壊域の長さとはおおむね関係がないようにみえるという結果から、地震破壊過程の力学に対する物理的な示唆が得られる。このことからすると、応力変化の大きさと、水平方向に進展する破壊の駆動端でこのような応力変化に影響を受ける体積は、地震の破壊が広がった距離、またはそれから広がる距離には関係なく、破壊過程の間ほぼ同じで変わらないことになる。 Full Text PDF 目次へ戻る