The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2025年4月15日 ~ 2025年5月15日
真核生物の原型はエクスカバータ生物にあり
Nature 640 2025年4月24日
今回、ミトコンドリアタンパク質の大規模なデータセットの新たな解析によって、真核生物が、「エクスカバータ生物」として知られる、腹側に特徴的な捕食溝を持つ原生生物群(現生ではギアルディアやトリコモナスなどの寄生生物が含まれる)から出現したことが示唆された。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08709-5
既存インフラで実現できる量子鍵配送
Nature 640 2025年4月24日
ツインフィールド量子鍵配送(TF-QKD)はQKDの距離を大幅に伸ばす手法であるものの、これまで特殊な装置が必要であった。今回ドイツにおいて、このTF-QKDを約250 kmの商用通信ファイバー上で実装したことが報告されている。これは、光のコヒーレンスを利用した先端量子通信プロトコルが既存の通信インフラ上で機能し得ることを実証している。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08801-w
超低損失集積窒化シリコン導波路を用いた超広帯域光増幅
Nature 640 2025年4月24日
今回、幾何学的に最適化された低損失のリブ構造の窒化シリコン導波路を用いて実現された、高速全光波長変換用の超広帯域で高利得の集積光パラメトリック増幅器が報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08824-3
鉛フリー強誘電体ペロブスカイトにおける大きな電気熱量効果
Nature 640 2025年4月24日
今回、特定のサイトを標的とした多元素置換により作製された、鉛フリーのリラクサー強誘電体ペロブスカイトが報告されている。このペロブスカイトは、格子ひずみによって極性の寄与を誘起させ、これが大きな電気熱量効果につながる。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08768-8
折り紙から着想を得たメタマテリアル
Nature 640 2025年4月24日
今回、折り紙から着想を得た、多用途のモジュール型キラル・メカニカル・メタマテリアル構造が報告されている。この構造は、圧縮を回転運動に、ねじれを引張・圧縮に変換する「デュアルモード変形」を容易にする。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-01131-x
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08851-0
セリアの極薄ドメイン形成による触媒活性向上
Nature 640 2025年4月24日
今回、アルミナに担持されたセリアのナノ粒子が、高温還元性環境で分散して原子レベルの薄さの酸化物ドメインを形成し、酸素移動度の向上と優れた触媒活性を実現することが報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08684-x
過去800万年にわたり繰り返されたアラビアの湿潤期
Nature 640 2025年4月24日
今回、アラビア南部(現在は地球上で最も気候が乾燥した地域の1つ)では、過去800万年にわたり湿潤な期間が繰り返され、これが哺乳類の分散を促進した可能性があることが示されている。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-00905-7
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08859-6
イエローストーン・カルデラ下の揮発性物質に富むマグマだまり
Nature 640 2025年4月24日
今回、イエローストーン・カルデラ北東部の地下の反射法地震探査画像に基づいて、深さ約3.8 kmにある明瞭な境界面が明らかになり、これが、超臨界流体とマグマの混合物が空隙を満たしていることに起因すると推測されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08775-9
森林の樹種の空間的パターンと種の共存
Nature 640 2025年4月24日
今回、全球的なデータセットに基づいて大規模な森林プロットの720の樹種の空間的パターンを分析した研究で、個体数の少ない種は個体数の多い種と比較して空間的により集合する傾向があることが明らかになった。この集合と個体数の間の負の関係は熱帯林から温帯林に向かって強まっており、著者たちは、こうした個体数に伴う集合の緯度的スケーリングが種の共存に及ぼす影響を明らかにしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08604-z
RF型加速器に匹敵する性能の小型プラズマ加速器
Nature 640 2025年4月24日
P Winklerたちは今回、レーザープラズマ装置を用いて電子を加速して250 MeVのビームを生成し、次いでこのビームを操作して、現代の高周波(RF)型加速器で日常的に生成されているものと同等のエネルギーの広がりとジッターを達成している。これは、はるかに小型のプラズマ加速器によって生成されるビームが、現代の施設の要求に適合する可能性があるということの原理証明である。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08772-y