Nature ハイライト

宇宙:星に隠されたパワー

Nature 444, 7117

降着円盤は、重力エネルギーを利用してクエーサーを活動させたり星や惑星を生み出したりしており、最も効率的なエネルギー源の1つとして知られている。例えば、ブラックホールを取り巻く円盤は、静止質量エネルギーを最高40パーセントの効率で輻射に変換している。この変換の性質は、依然として謎であり続けている。テイラー・クエット実験は、回転する二重になった円筒の間に挟まれた流体を調べるもので、非線形流体力学や乱流への遷移を研究するうえで中心的な役割を果たしているが、そうした実験のほとんどは、宇宙物理学とはかかわりのない流れ構造に関するものだった。今回、宇宙物理学分野では珍しい実験による研究が行われ、テイラー・クエットの装置を使って、宇宙物理学的条件下で回転する流体にかかわる力がモデル化された。その結果、純粋に流体力学的な乱流は除外されるとわかった。これは、磁気回転不安定性が乱流の原因である可能性が高いことを支持する結果である。

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