注目の論文
【古生物学】とても長い尾羽を持つ恐竜
Nature Communications
2014年7月16日
Palaeontology: Shake your tail feather
極めて長い羽毛を持つ「4翼」の小型肉食恐竜の化石としてはこれまでで最大のものが中国で発見された。この恐竜は、鳥類と近縁で、尾と脚に生えていたユニークな羽毛が、飛翔性能に関する手掛かりとなっている。この成果を報告する論文が、今週掲載される。
小型肉食恐竜は、白亜紀の捕食性非鳥類型羽毛恐竜群であり、その中には、よく発達した翼を持ち、脚に長い羽毛が生えている小型の「4翼」種が数種類含まれている。
今回のLuis Chiappeたちの論文では、極めて長い尾羽を持つ白亜紀初期の小型肉食恐竜の新種について記述されている。この化石標本は、Changyuraptor yangiと命名され、既知の「4翼」恐竜の中で最も大きく、非鳥類型恐竜について記録された羽毛の中で最も長い羽毛を持っている。この恐竜の体長が比較的大きいことから、この極めて長い羽の生えた尾は、飛翔性能を維持する上で重要な役割を果たしたと考えられている。また、この研究で行われた空力計算によれば、長い羽の生えた尾が、降下速度を低減し、安全な着地を確実に行う上で役立ったことが示している。
doi: 10.1038/ncomms5382
注目の論文
-
11月14日
医学:豚からヒトへの腎臓移植の長期経過観察Nature
-
11月14日
生態学:鳥インフルエンザがサウスジョージア島の繁殖期のゾウアザラシ個体数を半減させるCommunications Biology
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月11日
加齢:多言語使用は老化の加速を防ぐかもしれないNature Aging
-
11月11日
バイオテクノロジー:超音波がマウスの脳卒中後の脳内残留物を除去するのに役立つNature Biotechnology
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
