注目の論文
痛みの知覚を解明する
Nature Genetics
2013年9月16日
Understanding pain perception
先天的に痛みを感じられない状態をもたらす遺伝子変異が明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週オンライン版に掲載される。
この論文で、Ingo Kurthたちは、生まれつき痛みを感じることができないヒトにおいてSCN11A遺伝子の変異を同定したことを報告している。また、Kurthたちは、この遺伝子変異をもつマウスを作製して、このマウスの痛み感受性が低いことも見いだした。
SCN11A遺伝子には、痛みシグナルを伝達する神経細胞で発現するイオンチャネルがコードされていることが知られている。Kurthたちは、変異したイオンチャネルが過剰活性化していることを見いだした。この結果は、このイオンチャネルが、痛みの知覚を調節するための治療介入法の開発において標的となる可能性を示唆している。
doi: 10.1038/ng.2767
注目の論文
-
12月4日
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
12月3日
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
-
12月2日
代謝:初期の感覚刺激がマウスの肥満リスクを形作るかもしれないNature Metabolism
-
12月2日
ウイルス学:ヘテロ接合型CCR5 Δ32幹細胞移植後のHIV-1寛解Nature
-
11月28日
心理学:インスタグラムのユーザーはソーシャルメディア依存症を過大評価しているScientific Reports
-
11月27日
人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見Nature
