注目の論文
熱の原因
Nature Immunology
2010年8月30日
You give me fever
"発熱分子"が受容体と相互作用するしくみの報告が寄せられている。この知見は、新しい抗炎症治療の開発につながる可能性がある。
重要な炎症性分子インターロイキン1(IL-1)は、感染と闘う免疫細胞を活性化するが、その放出が体温上昇の引き金となることから"発熱分子"ともよばれる。IL-1にさらされる期間が長引くと、関節リウマチなどの自己炎症性疾患によく見られるように、組織の損傷を引き起こすことがある。
Xinquan Wangたちは、IL-1β(主要なタイプのIL-1)が、活性化受容体IL-1RI(炎症シグナルの伝達を促進する)や阻害性受容体IL-1RII(炎症シグナルの伝達を抑制する)とどのように結合するかを推定した。両受容体との分子レベルでの相互作用を手がかりにすれば、IL-1RIIではなくIL-1RIだけに作用して抗炎症作用を示す物質の開発につながるかもしれない。
doi: 10.1038/ni.1925
注目の論文
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月3日
動物の行動:ネグレクトされた子犬は成犬になるとより攻撃的で恐怖心が強くなるScientific Reports
-
10月2日
遺伝学:自閉スペクトラム症の遺伝的に異なる形態Nature