注目の論文
RNA結合タンパク質で発生を制御
Nature Immunology
2010年7月12日
Regulating development with RNA-binding proteins
細胞でのタンパク質生産を誘導する重要な仕組みの1つが、RNA結合タンパク質(RBP)である。新たな研究によって、免疫系の重要な構成員の1つT細胞の正常な成熟を、RBPが調節する仕組みが初めて明らかにされた。
M Tumerたちは、いくつかのRBPをもたないマウスではT細胞の発生に異常が生じることを明らかにした。そのうえ、これらのRBPがないと悪性度の高い白血病を発症するという。Tumerたちは、これらのRBPの標的が、T細胞の発生の制御にかかわる重要なタンパク質Notch1であることを突き止めた。特異的RBPがNotch1 RNAの要素に結合し、Notch1タンパク質の発現を制御する。これらの知見は、T細胞の発生や悪性転換の防止についての手がかりになる可能性がある。
doi: 10.1038/ni.1901
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour