注目の論文
ゴリラからヒトへ:新しい免疫不全ウイルスが見つかった
Nature Medicine
2009年8月3日
From gorilla to human: a new immunodeficiency virus found
ゴリラ由来の新しいヒト免疫不全ウイルス(HIV)の同定の報告が寄せられている。
J-C Plantierは、カメルーンの患者1人から新種のHIVを発見した。この新しいウイルスはゴリラに感染する既知のサル免疫不全ウイルス(SIV)に非常によく似ている。このゴリラ株は、ほかのHIV株やチンパンジーのSIVとの組み換えを起こした証拠は認められない。この新型HIVのヒト罹患率は、まだ判明していない。
今回の発見は、チンパンジーだけでなく、ゴリラもHIVの起源になる可能性を示している。この新しいHIV系統の発見によって、新しい変種のHIVの出現に対する監視の強化、特にHIVの既存系統の発祥地であるアフリカ中西部での強化の必要性が浮き彫りになった。
doi: 10.1038/nm.2016
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour