注目の論文
ゴリラからヒトへ:新しい免疫不全ウイルスが見つかった
Nature Medicine
2009年8月3日
From gorilla to human: a new immunodeficiency virus found
ゴリラ由来の新しいヒト免疫不全ウイルス(HIV)の同定の報告が寄せられている。
J-C Plantierは、カメルーンの患者1人から新種のHIVを発見した。この新しいウイルスはゴリラに感染する既知のサル免疫不全ウイルス(SIV)に非常によく似ている。このゴリラ株は、ほかのHIV株やチンパンジーのSIVとの組み換えを起こした証拠は認められない。この新型HIVのヒト罹患率は、まだ判明していない。
今回の発見は、チンパンジーだけでなく、ゴリラもHIVの起源になる可能性を示している。この新しいHIV系統の発見によって、新しい変種のHIVの出現に対する監視の強化、特にHIVの既存系統の発祥地であるアフリカ中西部での強化の必要性が浮き彫りになった。
doi: 10.1038/nm.2016
注目の論文
-
3月20日
神経科学:鳥の脳が明かす言語の秘密Nature
-
3月20日
創薬: 新しい抗真菌薬が多剤耐性の真菌を撃退Nature
-
3月18日
ウイルス学:FDA承認の抗ウイルス剤がマウスにおける鳥インフルエンザの転帰を改善Nature Microbiology
-
3月18日
微生物学:再生可能なプラスチックの生産に大腸菌を使用Nature Chemical Biology
-
3月13日
考古学:西ヨーロッパで発見された最古の顔の一部Nature
-
3月12日
農業:太陽電池式温室で植物の成長が改善するNature Communications