注目の論文
正確に嗅ぎあてる
Nature Neuroscience
2009年6月1日
Smells right
似ている匂いどうしはそれが誘発する脳の活動パターンも似ているという、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による研究がNature Neuroscience(電子版)に発表される。
J Gottfriedらは、fMRIを用いて人がさまざまな匂いを嗅いだときの脳の後嗅皮質の活動変化を観測した。その結果、人は後嗅皮質の活動パターンが似ている匂いどうしを同じような匂いと表現することが多かった。これは単に匂いの成分である分子の化学構造が類似しているためではない。化学構造の全く違う匂い分子も同じような匂いと評価されたからだ。
脳活動と知覚のこうした部分的一致は、以前に嗅覚処理に関連するとされた他の領域ではみられなかった。後嗅皮質は匂いの分類に重要らしいことが、この研究から示唆される。
doi: 10.1038/nn.2324
注目の論文
-
10月8日
老化:人間の平均寿命の延伸が鈍化しているNature Aging
-
10月3日
神経科学:ショウジョウバエの脳の完全な地図Nature
-
9月26日
ウイルス学:牛のH5N1型インフルエンザは搾乳によって広がる可能性があるNature
-
9月26日
進化:哺乳類の顎関節の起源を調査するNature
-
9月24日
生態学:タコと魚の狩猟グループにおける共同リーダーシップNature Ecology & Evolution
-
9月19日
気候変動:将来の干ばつは予想以上に長期化する可能性Nature