注目の論文
正確に嗅ぎあてる
Nature Neuroscience
2009年6月1日
Smells right
似ている匂いどうしはそれが誘発する脳の活動パターンも似ているという、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による研究がNature Neuroscience(電子版)に発表される。
J Gottfriedらは、fMRIを用いて人がさまざまな匂いを嗅いだときの脳の後嗅皮質の活動変化を観測した。その結果、人は後嗅皮質の活動パターンが似ている匂いどうしを同じような匂いと表現することが多かった。これは単に匂いの成分である分子の化学構造が類似しているためではない。化学構造の全く違う匂い分子も同じような匂いと評価されたからだ。
脳活動と知覚のこうした部分的一致は、以前に嗅覚処理に関連するとされた他の領域ではみられなかった。後嗅皮質は匂いの分類に重要らしいことが、この研究から示唆される。
doi: 10.1038/nn.2324
注目の論文
-
12月4日
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
12月3日
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
-
12月2日
代謝:初期の感覚刺激がマウスの肥満リスクを形作るかもしれないNature Metabolism
-
12月2日
ウイルス学:ヘテロ接合型CCR5 Δ32幹細胞移植後のHIV-1寛解Nature
-
11月28日
心理学:インスタグラムのユーザーはソーシャルメディア依存症を過大評価しているScientific Reports
-
11月27日
人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見Nature
