注目の論文
生物時計の時間合わせに利用される遺伝子多型
Nature Genetics
2009年5月18日
Gene variants to set your biological clock by
女性の初経と閉経の年齢に個人差があることについて、遺伝子が何らかの手がかりを与えてくれるかもしれないことが、今週、Nature Genetics電子版に掲載される5つの独立した研究グループの論文に示されている。
生殖寿命は、老化する体の根本的な謎であり、生物時計の2つの重要な事象である初経と閉経は、個人の乳がんや骨粗しょう症の生涯リスクといった健康への影響を予測するための有力な因子となっている。
これら5つの研究では、同定された遺伝子多型の1つ1つによる初経と閉経の時期への関与度は、女性で自然にみられる差と比べて小さいことが判明した一方、こうした遺伝子多型の一部については、身長や体重との関連が確認された。
特に思春期の始まるころは、栄養やスポーツトレーニングといった環境要因によっても大きく左右される。今回発表された研究では、こうした特徴が相互にどのような影響を与えるのかを調べる新たな方法が示されている。
doi: 10.1038/ng.382
注目の論文
-
11月14日
医学:豚からヒトへの腎臓移植の長期経過観察Nature
-
11月14日
生態学:鳥インフルエンザがサウスジョージア島の繁殖期のゾウアザラシ個体数を半減させるCommunications Biology
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月11日
加齢:多言語使用は老化の加速を防ぐかもしれないNature Aging
-
11月11日
バイオテクノロジー:超音波がマウスの脳卒中後の脳内残留物を除去するのに役立つNature Biotechnology
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
