注目の論文
ヒト胚に高い頻度でみられる染色体不安定性
Nature Medicine
2009年4月27日
High rate of chromosomal instability in human embryos
ヒトの初期胚では異常な染色体構造がごく普通に存在するとの報告が寄せられている。初期胚に高い頻度で染色体不安定がみられることが、ヒトの受精率が比較的低く、予想以上に流産率が高いことの原因かもしれない。
染色体の不安定性の特徴は、染色体の全体あるいは一部の重複、欠失、転座である。J Vermeeschたちは、体外受精による若い女性由来の初期胚23個のゲノムを解析し、そのうち完全に正常な染色体をもつものは2個にすぎないことを発見した。それ以外の21個の胚で見つかった染色体の変化は、細胞分裂時に起こった異常による可能性が高い。
doi: 10.1038/nm.1924
注目の論文
-
7月3日
ゲノミクス:古代DNAがエジプト人の祖先の謎を解明するNature
-
7月3日
進化:擬態は見る者の目に依存するNature
-
7月1日
心理学:AIが生成した応答を人間によるものと表示すると共感が高まるNature Human Behaviour
-
7月1日
加齢:慢性炎症はすべての集団において加齢と関連するとは限らないNature Aging
-
6月27日
動物学:笑い声を聞いたボノボは、報酬を期待する可能性が高まるScientific Reports
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature