注目の論文
不整脈の新しい治療法
Nature Medicine
2009年3月30日
A new treatment for arrhythmia
現在、臨床施設で入手可能な薬が、遺伝性の心不整脈患者の治療に利用できる可能性があることが、研究によって明らかになった。
特殊な心室頻拍の一種、カテコールアミン誘発性多形性心室頻拍CPVTは死に至る可能性のある不整脈で、心臓のリアノジン受容体と呼ばれるカルシウムチャネルの変異が関係していることが多い。CPVTへの薬理学的介入は効果が上がらないことが多いが、B Knollmannたちは、ナトリウムチャネルに作用するフレカイニド(ほかの不整脈の治療薬として既に認可されている)が、新しい作用機序でCPVTのマウスモデルの発症を抑えることを発見した。心臓のリアノジン受容体の働きによるカルシウムの放出を、直接阻害するという。
従来の薬剤治療に反応しない2人の患者でも、フレカイニドがCPVTの発症を防いだことから、現在使われているこのフレカイニドが、作用機序に基づいた有望なCPVT治療薬であることが明らかになった。
doi: 10.1038/nm.1942
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