注目の論文
肥満のリスクに関与する神経系の機能
Nature Genetics
2008年12月15日
Neuronal function implicated in obesity risk
新たに肥満の遺伝的危険因子がいくつか同定されたことを報告する2つの研究論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。こうした危険因子とされる遺伝子の多くは、神経系に発現しており、神経系による摂食調節が、体重調節において何らかの役割を果たしていることを明確に示している。
これまで一般的なタイプの肥満に関与しているのは、わずか2つの遺伝子の多型だと一貫して考えられてきた。今回、ブロード研究所(米国マサチューセッツ州)のJ Hirschhornらは、30,000人以上を対象とした全ゲノム関連解析(GWAS)の「メタ解析」を実施し、新たに6つの体重と関連する座位を同定した。これらの座位にある候補遺伝子は、それぞれ脳や視床下部において高いレベルで発現する。
これとは別に、deCODE Genetics社(アイスランド・レイキャビク)のG Thorleifssonらは、同程度の規模の全ゲノム関連解析を実施し、複数の肥満の指標と関連する7つの座位を新たに同定した。そのほとんどはHirschhornらによって同定された座位と同じものである。
こうした頻度の高い多型の1つ1つが体重の個人差に寄与する度合いは小さいが、同じ座位にある頻度の低い多型が一部の人々の体重に、より大きな影響を与える可能性がある。
doi: 10.1038/ng.274
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