注目の論文
どんな名前で呼ばれてもバラはバラ
Nature Neuroscience
2008年11月3日
A rose by any other name
嗅皮質の神経細胞は類似した匂いに対して同じような神経応答を誘起するよう発火パターンを調整できることが、Nature Neuroscience(電子版)の研究で報告されている。このことから、同じ花でも厳密には1つとして同じ匂いはないのに、「バラ」という1種類の香りとして認知できる理由が示唆される。
D Wilsoらは、最大10種類の混合臭に対する、ラットの嗅球にある神経細胞の応答を記録した。混合臭に対する神経細胞群の応答は、混合臭の組成に依存し、たった1つの成分によっても異なることがわかった。しかし嗅球から投射される嗅皮質神経細胞群の応答は、同種の匂いどうしを1つにまとめたパターン補完の形を示した。ラットでは、嗅皮質でよく似た神経活動パターンを誘起した混合臭は、同種の匂いと判断されやすかった。
このパターン補完の機構は、匂いにはわずかな差異があるにもかかわらず、我々が安定した知覚を維持している方法を示唆する。
doi: 10.1038/nn.2217
注目の論文
-
3月26日
古生物学:遺伝学が明らかにしたヨーロッパにおける最古の犬の歴史Nature
-
3月26日
経済学:気候変動のコストNature
-
3月25日
遺伝学:マウスにおける再クローニングの限界Nature Communications
-
3月25日
植物科学:古代ブドウのDNAがフランスワイン4000年の歴史の「栓を抜く」Nature Communications
-
3月24日
微生物学:干ばつは土壌微生物の抗生物質耐性を促進するかもしれないNature Microbiology
-
3月17日
天文学:リュウグウの試料から5種類すべての核酸塩基が検出されるNature Astronomy
