注目の論文
片頭痛に関連する遺伝的多様体
Nature Genetics
2012年6月11日
Variants associated with migraine
前兆を伴わない片頭痛に関連する遺伝的多様体について報告する論文が、今週、Nature Genetics(オンライン版)に掲載される。
片頭痛は、日常生活に支障をきたす発作性神経血管性の脳疾患で、一般集団の約12%が罹患している。片頭痛の中で最も多く見られるのが、前兆を伴わない片頭痛で、神経学的前兆症状を伴う片頭痛は、片頭痛症例の約3分の1だ。
今回、A van den Maagdenberg、A Palotie、T Freilingerたちの研究チームは、ドイツとオランダの診療所における前兆を伴わない片頭痛の患者2,326人とこの集団に対応する対照群(4,580人)についてゲノムワイド関連解析を行った。その結果、前兆を伴わない片頭痛に有意に関連する2つのゲノム領域が同定された。また、以前に(片頭痛のサブタイプが特定されていない)片頭痛一般に関連するとされた2つの座位との関連も再現された。この結果は、前兆を伴わない片頭痛と片頭痛一般の遺伝的基盤に共通性があることを示唆している。
doi: 10.1038/ng.2307
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour