注目の論文
発生中のマウス胚を観察する
Nature Communications
2012年2月15日
Looking at an embryo in the making
発生中のマウス胚を可視化するin vitro法が改良され、この方法によって、マウス受精卵が子宮に着床した後のマウス胚の発生機構に関する手がかりが得られた。その詳細を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。 母体の子宮に着床した後の胚の発生段階を研究することは、こうした胚自体を調べることができないために難しい研究となっていた。今回、M Zernicka-Goetzたちは、in vitroで子宮内の状態を模倣する方法としてすでに確立された方法を基にして、母体外でマウス受精卵の発生をリアルタイムで調べるための方法を開発した。そして、短い間隔で高解像度画像を集めることによって、着床前とそれぞれの着床期における単一細胞の挙動を把握できることを明らかにした。このin vitroのマウス胚培養システムは、実験室内で「生きた」胚のさまざまな細胞の挙動の経時変化を調べるうえで役立つかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1671
注目の論文
-
12月4日
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
12月3日
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
-
12月2日
代謝:初期の感覚刺激がマウスの肥満リスクを形作るかもしれないNature Metabolism
-
12月2日
ウイルス学:ヘテロ接合型CCR5 Δ32幹細胞移植後のHIV-1寛解Nature
-
11月28日
心理学:インスタグラムのユーザーはソーシャルメディア依存症を過大評価しているScientific Reports
-
11月27日
人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見Nature
