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生物学:食虫植物が150年以上前のダーウィンの予測を支持

Nature Communications

2026年8月5日

Biology: Carnivorous plants confirm 150-year-old Darwin prediction

Nature Communications

ある顕花植物が、食虫植物の新たな系統であることを報告する論文が、オープンアクセスジャーナルNature Communications に掲載される。この知見は、Saxifraga candelabrumが昆虫を誘引、捕獲、および消化し、そして昆虫から窒素を吸収できることを示しており、150年以上前にチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が提唱した予測を支持するものとなる。

多くの植物が、獲物の捕獲など食虫性に関連する特徴を示すものの、正式に食虫植物として分類されるためには、獲物を誘引・捕獲し、消化し、獲物から栄養分を吸収するための適応を示さなければならない。1875年、チャールズ・ダーウィンは、通常高山環境に生息する被子植物の一群であるユキノシタ属(Saxifraga)のいくつかの種が、昆虫を捕らえることのできる粘着性の腺毛を持つことから、食虫性である可能性があると提唱した。しかし、この仮説を支持する決定的な証拠は得られていなかった。

Hang Sunら(中国科学院〔中国〕)は、中国の青海チベット高原・横断山脈(Qinghai-Tibet Plateau-Hengduan Mountains)の高山地帯に自生するS. candelabrumを調査した。現地観察および既存の植物標本調査の結果、調査した45標本のうち43標本で、腺毛に昆虫の獲物が付着していることが示された。また、成熟個体では、植物全体で平均71匹の捕獲昆虫が確認された(その大部分はこれらの腺毛上に確認された)。著者らは、次に、この仮説を補強するため、消化と栄養吸収の証拠を調べた。蛍光標識法を用いてホスファターゼ活性(食虫植物に一般的に見られる消化酵素の活性)を特定したところ、この植物が獲物を消化できる可能性が示唆された。続いて、安定同位体窒素で標識したショウジョウバエ属(Drosophila)を植物に与え、獲物から栄養分を吸収できるかどうかを分析した。著者らは、S. candelabrumおよび別の食虫植物種の対照群において、非食虫植物の対照群とは対照的に、標識された窒素の濃度が顕著に上昇することを観察し、この種が食虫性を示すという仮説を支持した。

最後に、遺伝子解析により、独立して進化したほかの食虫植物との間に、獲物の誘引、消化、および栄養吸収に関連する遺伝子を含むゲノム上の類似性が見いだされた。これらの発見は、一部のユキノシタ属の種が食虫性を示す可能性があるとする、チャールズ・ダーウィンが提唱した仮説を支持する強い証拠を提供している。

Zhang, XJ., Deng, T., Lin, N. et al. Identification of carnivory in the flowering plant Saxifraga via multidisciplinary evidence. Nat Commun 17, 7557 (2026). https://doi.org/10.1038/s41467-026-75288-y


 

doi: 10.1038/s41467-026-75288-y

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