注目の論文
サイトカインの秘密が明らかに
Nature Immunology
2012年2月6日
A cytokine’s secrets revealed
ある種のT細胞から分泌されるインターロイキン-35(IL-35)は重要な免疫抑制作用をもつが、この作用がどのように生じるかのしくみが明らかになった。Dario VignaliたちはIL-35の受容体を決定し、これが既知受容体の成分をまったく新しく組み合わせたものであることを明らかにした。この受容体への結合が、独特な順序で下流の情報伝達分子の引き金となり、これらが標的細胞の抑制を引き起こす。標的細胞がT細胞の場合には、これをIL-35発現細胞へと変換し、今度はこの細胞が免疫抑制作用を示すようになる。この研究によって、免疫系がモジュラー型受容体とサイトカインの成分を異なった組み合わせで利用することによってまったく別の作用を生じさせるしくみが判明した。
doi: 10.1038/ni.2227
注目の論文
-
5月9日
生物学:人為起源の地球規模の変化が感染症伝播リスクに影響を及ぼしているNature
-
5月8日
生態学:マッコウクジラの複雑な鳴音を調べるNature Communications
-
5月7日
遺伝学:APOE4遺伝子バリアントはアルツハイマー病の他とは異なる遺伝的タイプである可能性があるNature Medicine
-
5月3日
動物学:薬用植物を使って創傷治療を行う野生動物が初めて報告されるScientific Reports
-
5月3日
進化学:地球の磁場が弱くなっていたために地球上の生物の多様化が進んだのもしれないCommunications Earth & Environment
-
5月2日
人類学:長期的レジリエンスは苦難によって構築されるNature