注目の論文
サイトカインの秘密が明らかに
Nature Immunology
2012年2月6日
A cytokine’s secrets revealed
ある種のT細胞から分泌されるインターロイキン-35(IL-35)は重要な免疫抑制作用をもつが、この作用がどのように生じるかのしくみが明らかになった。Dario VignaliたちはIL-35の受容体を決定し、これが既知受容体の成分をまったく新しく組み合わせたものであることを明らかにした。この受容体への結合が、独特な順序で下流の情報伝達分子の引き金となり、これらが標的細胞の抑制を引き起こす。標的細胞がT細胞の場合には、これをIL-35発現細胞へと変換し、今度はこの細胞が免疫抑制作用を示すようになる。この研究によって、免疫系がモジュラー型受容体とサイトカインの成分を異なった組み合わせで利用することによってまったく別の作用を生じさせるしくみが判明した。
doi: 10.1038/ni.2227
注目の論文
-
11月14日
医学:豚からヒトへの腎臓移植の長期経過観察Nature
-
11月14日
生態学:鳥インフルエンザがサウスジョージア島の繁殖期のゾウアザラシ個体数を半減させるCommunications Biology
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月11日
加齢:多言語使用は老化の加速を防ぐかもしれないNature Aging
-
11月11日
バイオテクノロジー:超音波がマウスの脳卒中後の脳内残留物を除去するのに役立つNature Biotechnology
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
