注目の論文
誤って誘導されたマクロファージ
Nature Immunology
2012年1月10日
Misguided macrophages
アテローム性動脈硬化の原因となる重要な要因の1つ、動脈プラークにマクロファージがとどまる理由が明らかになった。この知見は、マクロファージの移動シグナルへの妨害がアテローム性動脈硬化の進行に重要である可能性を示しており、治療への手がかりになるかもしれない。 K Mooreたちは、通常はニューロンの移動を誘導するために用いられるネトリン-1という分子が、アテローム性動脈硬化マウスのプラーク中で活性化されたマクロファージからも放出されることを発見した。ネトリン-1による情報伝達によってマクロファージが化学誘引物質に向かう移動をやめてしまうため、マクロファージがプラーク内に滞留する。遺伝子操作によってネトリン-1を欠失させるとアテローム性動脈硬化の症状が軽減し、プラーク中にとどまるマクロファージ数も減少した。
doi: 10.1038/ni.2205
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour