注目の論文
認知療法で報酬への期待をコントロール
Nature Neuroscience
2008年6月30日
Cognitive therapy to control reward anticipation
人は自らの考えを変えることによって、来るべき報酬への期待をそがれることがあるという研究が、Nature Neuroscience(電子版)に掲載される。
E Phelpsらは、金銭的報酬が期待されることがわかっている合図について、その合図に先行する生理的、神経的応答を測定した。被験者には、合図が示されるたびに、それから予想される報酬か、または合図と同じ様相の何か落ち着くもののどちらかを考えるよう指示された。落ち着くものを考えさせると、報酬の予測にかかわると考えられている線条体という脳領域の活動を低下させ、報酬予測に関連するかもしれない覚醒の尺度である皮膚伝導反応も減少させた。
この結果から、情動の制御は、薬物渇望のような報酬期待刺激による衝動の誘発をコントロールするのに役立つ可能性が示唆される。
doi: 10.1038/nn.2141
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月12日
動物学:タコはあらゆる作業に最適な腕を前面に出すScientific Reports
-
9月11日
古生物学:トカゲのような生物の起源をさらに遡るNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月10日
健康:大麻の使用は女性の生殖能力に影響を与えるかもしれないNature Communications
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change