注目の論文
認知療法で報酬への期待をコントロール
Nature Neuroscience
2008年6月30日
Cognitive therapy to control reward anticipation
人は自らの考えを変えることによって、来るべき報酬への期待をそがれることがあるという研究が、Nature Neuroscience(電子版)に掲載される。
E Phelpsらは、金銭的報酬が期待されることがわかっている合図について、その合図に先行する生理的、神経的応答を測定した。被験者には、合図が示されるたびに、それから予想される報酬か、または合図と同じ様相の何か落ち着くもののどちらかを考えるよう指示された。落ち着くものを考えさせると、報酬の予測にかかわると考えられている線条体という脳領域の活動を低下させ、報酬予測に関連するかもしれない覚醒の尺度である皮膚伝導反応も減少させた。
この結果から、情動の制御は、薬物渇望のような報酬期待刺激による衝動の誘発をコントロールするのに役立つ可能性が示唆される。
doi: 10.1038/nn.2141
注目の論文
-
10月10日
老化:食事制限がマウスの健康と寿命に与える影響Nature
-
10月9日
バイオテクノロジー:電気縫合はラットの創傷治癒を促進するNature Communications
-
10月8日
老化:人間の平均寿命の延伸が鈍化しているNature Aging
-
10月3日
神経科学:ショウジョウバエの脳の完全な地図Nature
-
9月26日
ウイルス学:牛のH5N1型インフルエンザは搾乳によって広がる可能性があるNature
-
9月26日
進化:哺乳類の顎関節の起源を調査するNature