注目の論文
ヒメシロチョウの隠蔽種は3種
Nature Communications
2011年5月25日
Triplet of European wood white butterflies
これまでヒメシロチョウ(Leptidea sp.)は、2種の「同胞」からなると考えられていたが、実際には、3種から構成されていることが明らかになった。今回の新種の発見は、広範に生息し、最もよく研究されている種であっても、種分化や多様性に関する発見があることを示している。この研究成果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。 今から20年前、ヒメシロチョウには隠蔽種(他の種から生殖的に隔離されているが、外観がほとんど同じ種)が存在し、L. sinapisとL. realiであることがわかった。今回、R Vilaらは、DNAデータと形態学的データを用いて、この隠蔽種が、新階級のL. juvernicaを含めて、実際には3種によって構成されていることを明らかにした。 このような隠蔽種の多様性を解明することは、進化と生態系過程のパターンを明らかにするうえで役立ち、自然保護にも重要な意味を持つ。
doi: 10.1038/ncomms1329
注目の論文
-
12月4日
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
12月3日
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
-
12月2日
代謝:初期の感覚刺激がマウスの肥満リスクを形作るかもしれないNature Metabolism
-
12月2日
ウイルス学:ヘテロ接合型CCR5 Δ32幹細胞移植後のHIV-1寛解Nature
-
11月28日
心理学:インスタグラムのユーザーはソーシャルメディア依存症を過大評価しているScientific Reports
-
11月27日
人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見Nature
