注目の論文
アブラムシの蜜に含まれる細菌が捕食者を引き寄せる
Nature Communications
2011年6月15日
Bacteria chemicals attract aphid predators
アブラムシが分泌する蜜には、揮発性化合物を産生して捕食者を誘引する細菌が含まれていることが明らかになった。この新知見は、アブラムシ類の新しい防除方法の開発にとって重要な意味をもつかもしれない。この研究成果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。P Leroyらは、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)の蜜に含まれる化学物質をスクリーニングした。この蜜は、アブラムシが、植物の師部を食べる際に分泌する化合物の混合体だ。その結果、蜜から単離した細菌が揮発性化合物を産生することが判明した。また、この細菌が産生する特定の化学物質が、ハナアブ(アブラムシ類数種の捕食者として知られる)を誘引することもわかった。今回の結果により、ハナアブのような天敵を利用したアブラムシ類の防除への道が開かれる可能性がある。
doi: 10.1038/ncomms1347
注目の論文
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月3日
動物の行動:ネグレクトされた子犬は成犬になるとより攻撃的で恐怖心が強くなるScientific Reports
-
10月2日
遺伝学:自閉スペクトラム症の遺伝的に異なる形態Nature