注目の論文
アブラムシの蜜に含まれる細菌が捕食者を引き寄せる
Nature Communications
2011年6月15日
Bacteria chemicals attract aphid predators
アブラムシが分泌する蜜には、揮発性化合物を産生して捕食者を誘引する細菌が含まれていることが明らかになった。この新知見は、アブラムシ類の新しい防除方法の開発にとって重要な意味をもつかもしれない。この研究成果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。P Leroyらは、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)の蜜に含まれる化学物質をスクリーニングした。この蜜は、アブラムシが、植物の師部を食べる際に分泌する化合物の混合体だ。その結果、蜜から単離した細菌が揮発性化合物を産生することが判明した。また、この細菌が産生する特定の化学物質が、ハナアブ(アブラムシ類数種の捕食者として知られる)を誘引することもわかった。今回の結果により、ハナアブのような天敵を利用したアブラムシ類の防除への道が開かれる可能性がある。
doi: 10.1038/ncomms1347
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月12日
動物学:タコはあらゆる作業に最適な腕を前面に出すScientific Reports
-
9月11日
古生物学:トカゲのような生物の起源をさらに遡るNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月10日
健康:大麻の使用は女性の生殖能力に影響を与えるかもしれないNature Communications
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change