注目の論文
変形性関節症の軟骨減少を抑える
Nature Medicine
2009年8月17日
Fighting cartilage loss in osteoarthritis
変形性関節症の治療に役立つ可能性のある新しい標的が見つかった。
変形性関節症は関節の変性疾患で、軟骨の破壊が次第に進行する。この病気の患者では、ADAMTS-5とよばれる分子が軟骨の破壊に重要な役割を果たすことが知られている。
F Echtermeyerたちは、変形性関節症を患うヒトとマウスの軟骨細胞に、膜タンパク質シンデカン4が特異的にみられることを明らかにした。またマウスでは、シンデカン4がないと変形性関節症による損傷が抑えられる。シンデカン4を阻害するとADAMTS-5の活性が著しく低下することがわかり、これまで知られていなかったADAMTS-5の作用機序が明らかになった。
これらのデータが示すように、シンデカン4を阻害するという方法が、変形性関節症における軟骨の損傷の治療に高い効果を示す可能性がある。
doi: 10.1038/nm.1998
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