注目の論文
粘着性堆積物が三角州を形成する
Nature Geoscience
2009年12月21日
Sticky sediments shape deltas
三角州の形と構造はその堆積物の粘着性により影響を受けるとの報告が寄せられている。堆積物の粘着が、河川の放流、波、および潮汐などの過程と一緒になって働くのである。
D EdmondsとR Slingerlandは数値モデルを用いて、河川の三角州の発達に関する堆積物の粘着効果をシミュレーションした。ほかの要因をすべて一定に保つと、ミシシッピ川三角州などの関連する氾濫原や、ナイル川三角州などの滑らかな海岸線をもつ扇状三角州ができることがわかった。
堆積物の粘着性は、一部は、河川周囲の植生の種類と量により影響を受ける。したがって、著者等は、約4億2,000万年に始まった大陸の広範な植物進化の前には、河川の三角州は主に扇状であったことを示唆しており、これは岩石に残された記録と一致している。
doi: 10.1038/ngeo730
注目の論文
-
5月15日
惑星科学:月内部の非対称性を示す証拠Nature
-
5月15日
化石:最も古く知られている「爬虫類」の足跡Nature
-
5月14日
Nature Scientist at Work コンペティションの受賞者の発表Nature
-
5月8日
気候変動:若い世代は、より多くの気候の極端現象にさらされる可能性が高いNature
-
5月1日
ゲノミクス:古代 DNA がピクーリス・プエブロ族の人口史を補完するNature
-
5月1日
生態学:温暖化する北極圏における植物構成の変化Nature