注目の論文
深海の炭素封鎖
Nature Geoscience
2009年11月30日
Deep-ocean carbon sequestration
深海への二酸化炭素の注入を含む炭素の封鎖手法はあまりに早く却下され過ぎたとする記事が、Nature Geoscience(電子版)のCommentaryに掲載される。深海への注入を含む、大気から炭素を取り除くすべての選択肢により引き起こされる環境への被害は、互いに注意深く比較して評価しなければならず、さらに、大気中の二酸化炭素濃度増加が継続することの影響と比較して評価しなければならない。
R Keelingは、気候変動と闘うためには、つらい選択も必要であると論じている。彼は、人類が放出する二酸化炭素が環境に及ぼす負の効果は、我々が炭素を封鎖することを決定するかにかかわらず、またどのような封鎖の選択肢を選ぶかによらず不可避であると示唆している。それにより、気候変動と闘ううえでの問題は、大気中の温室効果ガス強制力を削減することにより全球にもたらされる利益と、どの選択肢にせよ炭素封鎖を行うことによる局所的な被害との間で正当な釣り合いを見つけるという点になる。
doi: 10.1038/ngeo701
注目の論文
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature
-
6月26日
天文学:新惑星の発見が宇宙の知識の空白を埋めるNature
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月20日
環境:化石燃料の埋蔵量を植林で相殺するには「克服しがたい課題」があるCommunications Earth & Environment
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature