注目の論文
ミシシッピ川の浸水
Nature Geoscience
2009年6月29日
Mississippi drowning
ミシシッピ川三角州に堆積した堆積物は、地域的な海面上昇に追いつくことができないとNature Geoscience(電子版)に発表された研究が示唆している。研究者は、不均衡のために三角州の水没は不可避であると述べている。
M BlumとH Robertsは、過去12,000年にわたるミシシッピ川三角州の堆積物の堆積速度を調べて、ミシシッピ川がダムの建設が始まる前から、かなり多くの堆積物を運んでいたことを見つけた。彼らは、2100年までに海面が上昇したときにミシシッピ三角州の現存する表面積を維持するためには、180億~240億トンの堆積物が必要となると見積もっている。これは、ミシシッピ川の現在の供給量を超えている。
研究者は、堆積物の供給量が増加しなければ、2100年までには10,000~13,500平方キロメートルの三角州が失われるだろうと示唆している。
doi: 10.1038/ngeo553
注目の論文
-
6月5日
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
6月5日
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
6月3日
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月23日
気候変動:ペンギンの糞が南極の気候変動の影響を軽減するかもしれないCommunications Earth & Environment