注目の論文

ハリケーンの暴風の前触れとしての雷光

Nature Geoscience

2009年4月7日

Lightning as a harbinger of hurricane winds

ハリケーンが最大風速に達する前には、約1日間雷光活動が増加する、とNature Geoscience(電子版)に発表された。ハリケーン強度の進化は、正確な早期警報システムにとって極めて重要であるが、予測することは困難である。雷光活動は全球で監視することが簡単なので、ハリケーンの予測に強力なツールとなる可能性がある。

C Priceらは、2005~2007年に全球で発生した強いハリケーン(カテゴリー4と5)すべての風速の記録を、全球の雷光データと比較した。嵐の70%に対して、ハリケーンが来た地域の雷光活動が最大風速に達する前にピークとなり、55%では雷光活動とハリケーンの風速との間に、ピークに達する前の30時間で正の相関関係が存在した。

著者らは雷光データを研究することで、ハリケーンの強度が増大する過程を理解することに役立つと示唆している。

doi: 10.1038/ngeo477

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