注目の論文
34億6,000万年前に一時的に酸化していた海洋
Nature Geoscience
2009年3月16日
Temporarily oxygenated oceans 3,460 million years ago
鉄鉱物の小さな結晶であるヘマタイトは、34億6,000万年前に酸化した水塊が存在した証拠を提供している、とNature Geoscience(電子版)に報告される。この証拠は、光合成によって酸素を生成できる微生物がこの時代に存在したことを示しており、光合成微生物の疑いのない最古の化石の年代を約8億年も更新したことになる。
H Ohmotoらは、西オーストラリア、ジャスパー層で得られたヘマタイト鉱物粒の化学的特徴を分析した。その結果、現在のオーストラリア、ピルバラにかつて存在した初期海洋で発達した鉱物粒は、おそらく熱水流体と酸素を多く含んだ海水との相互作用の結果として形成されたことがわかった。研究グループは、少なくともその時点では酸化していたこの水塊の中には、光合成が可能な微生物は十分な数が存在していたことを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo465
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications