注目の論文
月面の水が検出
Nature Geoscience
2012年10月15日
Lunar surface water detected
月の土壌中のガラス質粒子は大量の水を含んでいると、Nature Geoscience(オンライン版)に発表された研究が報告している。かつては完全に乾燥していると考えられていた月の表面に残された湿りけの痕跡は、太陽風との相互作用が原因と考えられる。
Yang Liu等はアポロ計画により持ち帰られた月の土壌資料を分析し、粒子の中から水を検出した。さらに分析を進めると、太陽風中の水素イオンとの地球化学的類似性が明らかになった。このことは、太陽風が月の表面に水素イオンをもたらし、それがガラス質粒子中の水に変換されて保存されたことを示唆している。
関連するNews and Viewsの記事でMarc Chaussidonは、太陽風と関連がある月表面の水を発見したことが、「太陽系内部の天体で他にも水が見つかる可能性を示している」と書いている。
doi: 10.1038/ngeo1601
注目の論文
-
6月5日
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
6月5日
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
6月3日
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月23日
気候変動:ペンギンの糞が南極の気候変動の影響を軽減するかもしれないCommunications Earth & Environment