注目の論文
月は主に地球物質で作られているか?
Nature Geoscience
2012年3月26日
Is the Moon largely made of Earth material?
月の大部分を形成している物質は初期の地球から来たと、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。この発見は、月は初期地球に火星の大きさの物体が衝突して形成されたとする数値モデルと矛盾している。
Junjun Zhang等は月と地球試料のチタンの同位体的徴候を比較し、月の試料が宇宙線にさらされたことによる二次的変成の補正を施した。彼らは、地球のチタン同位体の徴候は、月のものと4ppm以内で同一であることを見つけた。火星の大きさの物体は同位体的には異なっていると考えられるので、この測定は月が地球マントル由来の物質か、あるいは衝突後に激しい混合が起きたことを示唆している。
関連するNews and Viewsの記事でMatthias Meierはこの発見が「巨大衝突に関する今後の研究の焦点を物語の後半へと変更する」と示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1429
注目の論文
-
3月29日
環境:コロラド川の水の半分以上は農地の灌漑に使用されているCommunications Earth & Environment
-
3月28日
気候変動:極域の氷融解が世界の基準時刻に影響を及ぼす可能性Nature
-
3月28日
生態学:温暖化と乾燥によってハチ類の多様性が脅かされているNature
-
3月27日
気候変動:気候変動がワイン生産に及ぼす影響を評価するNature Reviews Earth & Environment
-
3月26日
水中探査が明らかにした予想外に大きなサントリーニ火山の歴史的噴火Nature Geoscience
-
3月22日
気候変動:地球温暖化によって食料価格の高騰がさらに進むかもしれないCommunications Earth & Environment