注目の論文
人間の行動を変える効果のある映画作り
Nature Climate Change
2011年10月17日
Making an action film
アル・ゴアの「不都合な真実」のような映画には、見た者の気候変動に対する考え方や感じ方を変える力がある。こうした見解を示したCommentary論文が、Nature Climate Change(電子版)に掲載される。
心理学者G Beattieは、被験者に映画「不都合な真実」のいくつかの部分を見せて、その直後の心理的変化を測定する研究を行い、「この映画の中には、人間の気分だけでなく、明示的な態度にも著しい影響を与える部分があり、そのうちのいくつかに非常に大きな効果が認められた」と述べている。そして、Beattieは、気候変動を幅広く伝えようとしている教育関係者、政策立案者などの人々は、今回の研究成果から学んで、ゴアの映画で用いられた特に効果的な戦略を活用して、よい結果につなげるべきだと主張している。
ただし、この映画の最も効果的な部分によって直ちに誘発された心理的効果を有効に高めて、映画を見た者の行動に実際の変化をもたらすことは今後の課題であることもBeattieは指摘している。
doi: 10.1038/nclimate1257
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