Research Press Release
ゴールドラッシュ
Nature Geoscience
2013年3月18日
地震が起きたときにほぼ瞬間的に地球の地殻内に金が堆積しうるという論文が今週掲載される。したがって、繰り返し起きる地震は利益が出る品質の金鉱床を形成しうることになる。
Dion WeatherleyとRichard Henleyは数値モデルを用いて、地震の後に地殻内で液体に満たされた空隙で起きる事象をシミュレーションした。彼らは、地震によって岩石が引き離されることにより空隙内で圧力が下がると、液体が急速に膨張して気化することを示している。それまで液体に溶けていた金は、ほぼ直ちに沈殿して小さな金鉱床を形成し、それが連続する地震によって成長していくのである。
doi:10.1038/ngeo1759
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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