目次

Editorial

パキスタンの核技術漏洩疑惑は、ムシャラフ政権への信頼感を揺るがし、科学や教育の再建を脅かしかねない。

Good and bad in Pakistan p.379

doi: 10.1038/427379a

News

デンマークの著名な生態学者の研究に対し、「科学的不正」との判定。

Prolific ecologist vows to fight Danish misconduct verdict p.381

doi: 10.1038/427381a

NASAの第の火星探査車オホチュニティーが着陸に成功し、欧州のマーズエクスプレスとともに、大量の価値あるデータを送信。

Prospects brighten around the red planet p.382

doi: 10.1038/427382a

日本の科学警察研究所が計画中の外国人犯罪の捜査に役立つ民族識別指標の研究に、人権問題を懸念する声が。

JapanNULLs ethnic crime database sparks fears over human rights p.383

doi: 10.1038/427383a

米国で野生の肉食哺乳類に人が襲われる事件が連続し、保護運動の難しさが浮き彫りに。

Wildlife attacks hinder conservation efforts p.385

doi: 10.1038/427385a

News Features

数学:名声には目もくれず

The reluctant celebrity p.388

100年来の難題だったポアンカレ予想の証明を発表したロシアの数学者ペレルマンの、謎めいた横顔を紹介する。

doi: 10.1038/427388a

脳の発達:一番大事な生殖器

The most important sexual organ p.390

脳に性別ができるのは、これまで考えられていたよりも早く、性ホルモンが作用を始める前らしい。

doi: 10.1038/427390a

News & Views

植物科学:カカオの木を守る内生菌類

Fungi and the food of the gods p.401

植物はさまざまな手段を講じて微生物による攻撃から身を守っている。少なくともある一定の状況下では、植物は相利共生菌類に協力してもらい、これを「銃後の守り」としていることがわかった。

doi: 10.1038/427401a

ナノテクノロジー:ナノファイバーはどうやって伸びる?

How does a nanofibre grow? p.402

カーボンナノファイバーが炭素を含む蒸気からできてくる原子スケールの仕組みは数十年の研究にもかかわらず解明されていなかった。今回、高分解能の電子顕微鏡を使って、炭素原子がでこぼこの上を動いて行く様子が明らかにされた。highlights 参照。

doi: 10.1038/427402a

発生生物学:頭でっかち尻すぼみ

Tail of decay p.403

ヒトなどの脊椎動物は頭部から尾部という順で発生する。RNAの段階的減少を基盤とする機構がこの過程に関わっているらしい。articles, p.419 参照。

doi: 10.1038/427403a

地震科学:高速で滑りやすくなる断層

Faults greased at high speed p.405

地質構造中の断層は地震の原因になるがその動態はわからないままだった。今回、実験から1つの推論が得られた。高速で滑りが起こる際には、境界面での摩擦が大幅に減少しているようなのである。highlights 参照。

doi: 10.1038/427405a

材料科学:腐食を解決する天然素材

A natural solution to corrosion? p.406

腐食による損傷は、金属周囲の環境中に阻害的に働く分子を導入すれば低減できることがある。しかし、こうした阻害剤自体も有害なことがあるため、自然界に存在するアミノ酸の阻害的働きが目下吟味されているところだ。

doi: 10.1038/427406a

分子モーター:ATPモーターを回す

Turning the ATP motor p.407

細胞のエネルギー生産装置であるATP合成酵素に関して、ATPを生産する時にモーターがどちら向きに回転するかという問題は長らく解明されないままだった。今回、実にうまい実験からこの答えが得られたのである。highlights 参照。

doi: 10.1038/427407b

ATPモーターを回す

p.407

細胞のエネルギー生産装置であるATP合成酵素に関して、ATPを生産する時にモーターがどちら向きに回転するかという問題は長らく解明されないままだった。今回、実にうまい実験からこの答えが得られたのである。highlights 参照。

doi: 10.1038/fake182

細胞生物学:病原体が乗っ取る推進力

Pathogen propulsion p.407

病原体の中には、感染した細胞の装備を乗っ取って自分用に使い出すものがある。そういう中には移動用の装備も含まれる。細菌の一種であるリケッチアが宿主のアクチンをこういう目的に使う仕組みが、今回詳細にわたって明らかになった。letters, p.457 参照。

doi: 10.1038/427407a

Analysis

細胞:遺伝子ネットワークのノイズの集約

Summing up the noise in gene networks p.415

doi: 10.1038/nature02257

Article

発生:脊椎動物胚のパターン形成に関与する体軸の伸長と連係した勾配はfgf8 mRNA の減衰により確立される

fgf8 mRNA decay establishes a gradient that couples axial elongation to patterning in the vertebrate embryo p.419

doi: 10.1038/nature02216

Letters

物性:LaAlO3/SrTiO3ヘテロ界面における高移動度電子ガス

A high-mobility electron gas at the LaAlO3/SrTiO3 heterointerface p.423

doi: 10.1038/nature02308

物性:カーボンナノファイバーの成長を原子スケールで画像化

Atomic-scale imaging of carbon nanofibre growth p.426

doi: 10.1038/nature02278

気候:近接した氷河せき止め湖のために強められたユーラシアにおける氷床の成長

Enhanced ice sheet growth in Eurasia owing to adjacent ice-dammed lakes p.429

doi: 10.1038/nature02233

地球:流れに垂直なa-軸集中をもつカンラン石格子定向配列パターンの天然の例

Natural examples of olivine lattice preferred orientation patterns with a flow-normal a-axis maximum p.432

doi: 10.1038/nature02179

地球:すべり速度が地震時の値に近づくにつれ石英では摩擦は零に向かって減少する

Friction falls towards zero in quartz rock as slip velocity approaches seismic rates p.436

doi: 10.1038/nature02249

進化:タイの中新世後期層で出土したオランウータンの新しい近縁種

A new orang-utan relative from the Late Miocene of Thailand p.439

doi: 10.1038/nature02245

生態:偏性嫌気性細菌Bacteroides fragilisはナノモル域の酸素濃度で増殖可能で利得を得る

The strict anaerobe Bacteroides fragilis grows in and benefits from nanomolar concentrations of oxygen p.441

doi: 10.1038/nature02285

生態:温帯海域および寒帯海域で見つかった新しいRoseobacter

A newly discovered Roseobacter cluster in temperate and polar oceans p.445

doi: 10.1038/nature02272

認知:サルの側頭極領域に左右非対称な活動を発生させる種特異的コール

Species-specific calls evoke asymmetric activity in the monkey's temporal poles p.448

doi: 10.1038/nature02268

生化学:線虫のSOL-1はGLR-1グルタミン酸受容体の機能に必要なCUB-ドメインタンパク質である

SOL-1 is a CUB-domain protein required for GLR-1 glutamate receptor function in C. elegans p.451

doi: 10.1038/nature02244

生化学:リケッチアRickettsia conoriiのRickAタンパク質はArp2/3複合体を活性化する

The RickA protein of Rickettsia conorii activates the Arp2/3 complex p.457

doi: 10.1038/nature02318

細胞:ミトコンドリア膜透過性遷移孔にADP/ATP交換輸送体は不可欠ではない

The ADP/ATP translocator is not essential for the mitochondrial permeability transition pore p.461

doi: 10.1038/nature02229

細胞:F1-ATP分解酵素による力学的なATP合成

Mechanically driven ATP synthesis by F1-ATPase p.465

doi: 10.1038/nature02212

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