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認知:サルの側頭極領域に左右非対称な活動を発生させる種特異的コール

Nature 427, 6973 doi: 10.1038/nature02268

サルの音声コールは、それが同種の他個体に重要な情報を提供し、それによって生存と社会的交流がなされている点で、ヒトの言語の先駆けだという考えがしばしばなされる。行動や損傷を用いた研究から、サルもヒトと同様に発声の処理に左半球の聴覚系を優先的に用いていることが示唆されている。サル脳のこの特徴的な機能的非対称性の背景になっている可能性のある神経活動のパターンを調べるため、サルに動物種特異的なコールとさまざまな別種の音を受動的に聴かせて、その間の大脳の局所的代謝活動を比較測定した。上側頭回で、右側より左側で有意に代謝活性が高かったが、それは側頭極領域に限られ、かつサルのコールに限って起こった。この機能的非対称性は、前脳交連切開によって当該領域が分離されると消失することから、発声の知覚は同時に左右半球間の相互作用を生み出し、聴覚処理過程を片側半球の特殊領域内に絞り込むのだろうと思われる。

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