Press release

マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション、 豊富な科学知識が詰まった宝箱を研究者と社会一般に公開

2014年12月3日

幅広い層の人々がnature.comに掲載された論文を読んで、シェアできる新サービスで、共同研究をサポート

世界有数の出版・技術会社マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション(MSE)は、読者と全世界の研究者や科学者が、今までにない規模の科学知識を簡単、瞬時にシェアできる画期的なイニシアティブがスタートしたことを本日発表いたしました。

nature.comに掲載されている49誌のジャーナルの購読者は、今後、自身の関心のある論文全文を、共有用のウェブリンクを使うことによりアクセス権を持たない同僚や共同研究者とも合法的かつ便利にシェアできるようになります。これに加えて、MSEは、世界100か所の報道機関とブログの読者に対して同様のコンテンツを公開し、一般市民の科学知識との関わりを社会一般に広げる活動においても先駆的な役割を果たします。

次の2つの新しいイニシアティブがスタートします。

1. nature.comに掲載されている49誌のジャーナルの定期購読者は、科学論文の全文(閲覧のみ)への固有のリンクを、自身にとって最も便利な方法(メールやソーシャルメディアなど)で同僚や共同研究者とシェアできます。対象となるジャーナルには、世界で被引用数が最も多い科学出版物であるNature、さらにはNature関連誌の他、高品質な科学ジャーナル15誌が含まれています。この新たな取り組みは、世界の6000以上の大学と団体に所属する研究者と学生を対象としており、月間1000万人を超えるnature.comの利用者に向けて提供されます。研究論文のシェアは、個人が非営利目的に利用する場合に限られます。これに加えて今後、アノテーション機能が導入される予定で、コメントやテキストのハイライトなどもシェアできるようになります。

2. 世界100か所の報道機関とブログでは、記事のもとになったnature.comの科学論文全文への共有リンクを読者に提供できます。これにより、記事の読者は数千報にも及ぶ高品質な科学論文を閲覧可能になります。Natureには、ヒトゲノム、DNAの構造、クローンヒツジ「ドリー」、レーザーの発明、AIDSウイルスの同定、オゾンホールの発見など、最先端の科学ストーリーが数多く発表されてきました。

Annette Thomas(MSE CEO)の話:

「研究者の情報ニーズに応え、その研究を手助けし、最終的には、人類の生活の改善につながる発見をもたらすことが、弊社の存在理由です。弊社は、何十年にもわたって、系列のジャーナルを通じて世界最先端の科学知識を数多く出版してきました。そして今日、そうした科学知識を共有し広めるための新たな方法を提供可能となりました。これには、弊社の革新的で破壊的な部門の1つであるデジタル・サイエンスの技術を用いています。科学研究を効率的かつ合法的にシェアするための方法が世界的な課題となっていますが、弊社は、この課題に対する本質的な解決法を提供します。」

Steven Inchcoombe(ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG) CEO)の話:

「科学者は、いつの時代も自身の研究をシェアしており、こうした活動は研究の進展に必須のものといえます。1869年に創刊されたNatureは、科学者が研究論文をシェアできるよう手助けし、科学を一般市民に伝えることを目的としていました。グローバルで、インターネット接続可能な現代社会では、科学と社会のニーズによりよく対応できる新たな提案が可能と考えています。研究者がコンテンツのシェアを始めていることは認識していますが、常に最適な条件で行われているわけではないと思います。私たちは、コミュニティーのニーズに対応するように適応し、証拠に基づく手法によって意思決定を行うことに全力を尽くしています。私たちは、持続的な手法による知識のシェアリングに最も効果的に役立つ方法を解明するために自社独自の『実験』を行っているのです。論文著者、読者、図書館やジャーナリストと協力して、多くのことを学び取っていきたいと思っています。」

Timo Hannay (デジタル・サイエンス、マネージングディレクター)の話:

「研究者はすでにコンテンツをシェアしていますが、それらは、インターネットの片隅でこっそりと行われているか、あるいは、使いにくくて時間のかかる方法によって行われていることがほとんどです。デジタル・サイエンスが有する技術は、研究者が必要な情報に容易に、そして合法的にアクセスすることを可能とし、さらに科学に興味を示すより広範囲な一般市民に対してもその発見を記す一次資料から知識を入手できるようにします。」

この新たな取り組みを支える技術を開発したのが、デジタル・サイエンスのポートフォリオ会社であるReadCubeで、研究者、研究機関と出版社にとって研究文献を利用しやすく、つながりやすくするためのソフトウェアを開発しています。同社のパブリッシャー技術は、パートナー企業のワイリー、NPG、Karger De Gruyter、ロックフェラー・ユニバーシティ・プレスなど多数の企業によって採用されています。

本日、NPGは、コンテンツをシェアする際に適用される諸原則とこのシェアリング・イニシアティブを支える新ポリシーを発表しました。このポリシーは、今後1年間の利用状況とコミュニティーのフィードバックに基づいて見直され、改定していく予定です。

マクミラン・サイエンス・エデュケーション(MSE)について

MSEは、50以上の市場で5700人以上の従業員を有しており、世界120か国の顧客に対し高品質のコンテンツと革新的なデジタル製品・サービスを提供しています。MSEでは、マクミラン社の全ての科学事業、学術事業、研究事業、教育事業を統括しています。
ウェブページ:www.learndiscover.com
Twitter:@MacmillanSandE

ReadCubeとデジタル・サイエンスについて

ReadCubeは、研究世界へのアクセス性を高め、つながりを強化するためのソフトウェアを開発しています。ReadCubeの無償のデスクトップパソコン用アプリケーション(Windows版とMac版)があれば、どのような分野の研究者も既存の論文ライブラリの整理と管理を簡単にでき、検索機能とユーザーのレコメンドを通じて、新しい文献を発見できます。また、ReadCubeは、科学研究のニーズに応えるMSEのポートフォリオに含まれる技術企業であるデジタル・サイエンスによって支援されています。デジタル・サイエンスは、インテリジェントな知識発見ツールや研究室用のソフトウェアアプリケーション、さらにマネージャーの意思決定を支援するシステムなど、科学を広範囲にわたり支援する技術とデータソリューションを提供しています。
デジタル・サイエンス ウェブページ:www.digital-science.com
Twitter:@digitalsci
ReadCubeウェブページ:www.readcube.com
Twitter:@ReadCube

詳細は、次の担当者までお問い合わせください。
大場 郁子
ネイチャー・パブリッシング・グループ
E:Ikuko.Oba@nature.com

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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