Press release

アジア太平洋地域からの活発な論文発表を力強く牽引する日本の科学研究

2012年3月20日

本日、Nature Publishing Index 2011 Asia-Pacific が発表され、日本が、アジア太平洋地域での科学研究におけるリーダーシップを維持したことが明らかになりました。2011年3月の地震と津波で日本の科学インフラに10億ドル(約850億円)以上の被害が出たことを考えれば、これは注目すべき結果といえます。アジア太平洋地域で最も論文生産量が高かったのが日本で、以下、中国、オーストラリア、韓国、シンガポールの順となっています。

このIndexでトップの地位を堅持した日本の2011年の出版論文数は、2010年と比べて大幅に増加しました。第2位の中国は、好景気とともに大きく躍進し、アジア太平洋地域での Natureリサーチ誌の掲載論文に占める割合を大きく増やし、他の上位4か国からシェアを奪い取っています。オーストラリアは、第3位の地位を固め、第4位の韓国は、第5位のシンガポールを大きく引き離しています。2012年には、このあたりに順位の変動が見られる可能性があります。第6位の台湾と第7位のインドが、ともにシンガポールに肉薄しているからです。

アジア太平洋地域の諸国は、欧米諸国よりも世界金融危機をはるかに見事に乗り切っており、このIndexでも、アジア太平洋地域での活発な科学研究が示されています。2011年に Natureリサーチ誌に掲載された論文で、著者の1人以上がアジア太平洋地域出身だったものが、全体の25%を占めました。また、全世界で発行される Natureリサーチ誌に掲載された論文の10%に日本人著者が関与していました。

本日、Nature誌の付録として発行された Nature Publishing Index 2011 Asia-Pacific は、アジア太平洋地域の科学の質と影響に関して独自の知見をもたらすものであり、2011年に Natureブランドの原著論文誌18誌に掲載された研究論文の産出量を国別、所属機関別に表示しています。さらに、世界でのアジア太平洋地域の位置づけを明らかにするため、ネイチャー・パブリッシング・グループは、2011年版 Indexの世界版(ベータ版)を発表しました。この世界版には、世界の研究機関トップ100のランキングが示されており、ここには、日本の7機関、中国とオーストラリアのそれぞれ3機関と韓国の1機関が含まれています。

Natureリサーチ誌が対象とする自然科学の分野が広がるにつれて、大部分の国々の論文産出量が増えてきましたが、それに加えて、世界での寄与率の形で示されるアジア太平洋諸国のプレゼンスが大きくなっています。2011年に Nature の原著論文誌に掲載された論文では、1人以上のアジア太平洋地域出身の著者によるものが全体の25.6%を占め、2009年の19.9%、2010年の22.2%から増え続けています。

Nature Publishing Index 2011 Asia-Pacific では、2011年のアジア太平洋地域での研究を概観できます。同地域の最新の結果と Nature Publishing Index Global Top 100(ベータ版)は、Indexのウェブサイト(www.natureasia.com/en/publishing-index/)でご覧ください。このウェブサイトに掲載されるデータは、毎週更新され、直近12か月分のデータを示したウィンドウも表示されます。

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※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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