注目の論文
洪水がヒ素を取り除く
Nature Geoscience
2009年12月14日
Flooding removes arsenic
モンスーンの洪水は、バンクラディッシュの水田土壌からヒ素を取り除いているとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に寄せられている。バングラディッシュでは稲作の灌漑はヒ素に汚染された地下水に大きく依存しているので、この発見はその地域における将来の米生産を維持することを助けるうえで重要となる可能性がある。
L Robertsらは、洪水の出水は、ヒ素に汚染された地下水による灌漑を通じて毎年水田の土壌に付加されるヒ素の13~62%を放出していることを示した。洪水の出水が引いた後にヒ素は取り除かれることになる。
Robertsらは、モンスーンの降雨により周期的に洪水に見舞われていない土壌は特にヒ素汚染の危険が高く、米の生産と質を減少させる結果となると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo723
注目の論文
-
5月15日
惑星科学:月内部の非対称性を示す証拠Nature
-
5月15日
化石:最も古く知られている「爬虫類」の足跡Nature
-
5月14日
Nature Scientist at Work コンペティションの受賞者の発表Nature
-
5月8日
気候変動:若い世代は、より多くの気候の極端現象にさらされる可能性が高いNature
-
5月1日
ゲノミクス:古代 DNA がピクーリス・プエブロ族の人口史を補完するNature
-
5月1日
生態学:温暖化する北極圏における植物構成の変化Nature