注目の論文
温暖化で増大する生物学的粒子放出
Nature Geoscience
2013年4月29日
Biological particle emissions soar on warming
揮発性有機化合物の植物からの放出などにより形成される生物学的起源のエアロゾルの存在度は、温度と共に増大し気候を寒冷化させる可能性がある。この発見は、生物学的起源の粒子放出は将来の温暖化を減少させる可能性があることを示している。
Pauli Paasonenたちは、中緯度と高緯度における大気中のエアロゾル存在度と温度の関連性を、汚染されていない準北極地域から汚染された農業地域までにわたる陸地の環境で大気中の粒子を収集した観測を用いて検証した。大きなエアロゾル粒子の存在度は温度と共に上昇し、彼らは生物学的生産の前駆物質が温度に依存して増加することが原因であるとしている。彼らは、このようなエアロゾルは雲形成の種として働くので、入射する太陽光の反射をもたらし地表の温度を減少させると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1800
注目の論文
-
6月5日
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
6月5日
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
6月3日
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月23日
気候変動:ペンギンの糞が南極の気候変動の影響を軽減するかもしれないCommunications Earth & Environment