注目の論文
【電池】ナトリウム充電池の実現に向けた重要な一歩
Nature Communications
2012年5月23日
Batteries: Recharging sodium battery development
新しいタイプの固体充電池の開発に道を開く可能性のある電解質について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この全固体ナトリウム充電池は、既存の電池技術に対する低コストで安全な代替技術となることが期待される。
今回、林晃敏(はやし あきとし)たちは、高いナトリウムイオン伝導性を示す硫化物ガラスセラミック電解質を開発した。そして、この電解質を用いて作られたナトリウム硫黄電池は、室温で動作した。これまで全固体ナトリウム硫黄電池の開発は難題だったが、今回の研究は、その実現に向けた重要な一歩前進といえる。
今後の研究の積み重ねによって実用的な全固体ナトリウム充電池が実現することが期待される。
doi: 10.1038/ncomms1843
注目の論文
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature
-
6月26日
天文学:新惑星の発見が宇宙の知識の空白を埋めるNature
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月20日
環境:化石燃料の埋蔵量を植林で相殺するには「克服しがたい課題」があるCommunications Earth & Environment
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature