注目の論文
サンアンドレアス断層の弱点
Nature Geoscience
2011年2月28日
Weakness in the San Andreas Fault
サンアンドレアス断層のカリフォルニア中央部の部分は、断層帯の鉱物が弱い摩擦しか生じさせないために急激なすべりによる地震を発生させるのではなく、クリープしていることを示唆する研究成果が報告された。断層帯から得られた試料はまた、断層を満たしている物質の結合は周囲の岩石と違って破壊後も回復することがなく、断層の弱化を助長していることを明らかにしている。
B Carpenterらは、サンアンドレアス断層で活動的にすべりが生じている深さ2.7 kmのところから得られた試料を分析した。その結果、断層の摩擦強度と回復速度の両方は断層帯にわたって系統的に変化しており、現在断層がクリープしている部分で最も低いことがわかった。
doi: 10.1038/ngeo1089
注目の論文
-
6月5日
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
6月5日
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
6月3日
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月23日
気候変動:ペンギンの糞が南極の気候変動の影響を軽減するかもしれないCommunications Earth & Environment