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薬剤の自己免疫作用―新たな知見とは

Nature Reviews Rheumatology

2008年1月16日

Drug Insight autoimmune effects of medications—what's new?

自己抗体とループス様症候群は、ある種の薬剤投与後に発生する可能性がある。しかし、自己抗体は多くの患者に出現するものの、臨床症状が発現する患者はごく少数である。このような自己抗体は主に抗核抗体と抗ヒストン抗体であるが、さらに別の種類の抗体、たとえば抗好中球細胞質抗体や抗二本鎖DNA 抗体なども、ミノサイクリンや腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬療法に関連して報告されている。薬剤誘発性ループスの臨床症状は通常、全身症状、関節痛、関節炎、筋肉痛、漿膜炎からなるが、TNF 阻害薬の投与患者では皮膚症状も報告されている。通常、臨床症状は薬剤の中止によって改善するが、抗体は数カ月間あるいは数年間残存する場合がある。アロマターゼ阻害薬や、インターロイキン、インターフェロンなどのその他の生物学的製剤の使用に関連した関節痛および炎 症性関節炎も報告されている。

doi: 10.1038/ncprheum0708

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