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妊娠患者に対するRAの薬物療法の管理

Nature Reviews Rheumatology

2009年6月9日

Management of RA medications in pregnant patients

関節リウマチ(RA)女性患者に対する薬剤療法の選択肢は、挙児希望や妊娠により制限される。メトトレキサートや新薬(妊娠患者に対する試験が行われていない、または妊娠患者に対して使用されていない薬剤)を含む併用療法は、非常に有効性が高くても行ってはならない。このような併用療法を行わない理由は、ほとんど例外なく、その薬剤の催奇形性が示されていないためばかりではなく、胎児に対する安全性が証明されていないからである。メトトレキサート、レフルノミド、アバタセプト、リツキシマブは、計画的な妊娠の前に中止する必要があるが、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬とビスホスホネートは受胎まで継続投与できる。抗マラリア薬、スルファサラジン、アザチオプリン、シクロスポリンは妊娠時にも使用できるため、出産まで投与できる。コルチコステロイドと、パラセタモール(アセトアミノフェン)などの鎮痛薬も、妊娠期間を通して使用できる。非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は妊娠第32週まで安全に投与できる。妊娠中のRA薬物療法を管理する際に最も重要な考慮点は、疾患活動性に基づいて、個々の患者に合わせた治療を行わなければならないということである。

doi:10.1038/nrrheum.2009.103

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