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運動異常症に対する臨床アプローチ

Nature Reviews Neurology

2010年1月1日

The clinical approach to movement disorders

運動異常症は外来診察で認められることが多い。本総説では、研修医と一般神経科医に向け、最終的に診断につながるプロセスの一環として、運動異常症の「パターン認識」に関する実用的な段階的アプローチを提示する。成功の鍵は、混合型運動異常症を呈する患者における中心となる運動異常症と他の異常運動との特定の組み合わせ、および一連の関連する神経学的・非神経学的異常によって判断される臨床症候群の現象学を確立することである。このように臨床症候群を定義することによって異なる診断が導かれるはずである。時には単純なパターン認識で十分であり、そのまま診断を下せることもあ るが、中心となる運動異常症を指針とした補助的な検査が必要となることが多い。本稿では、このような診断プロセスについて、運動異常症のもっともよく認められるタイプ、つまり無動-固縮症候群と様々 なタイプの多動性障害(ミオクローヌス、舞踏病、チック、ジストニア、振戦)を対象に説明する。

doi:10.1038/nrneurol.2009.196

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