Research Press Release
彗星の炭素により黒く塗られた水星
Nature Geoscience
2015年3月31日
惑星水星の謎めいた暗い色は炭素に富んだ微隕石による爆撃の結果である可能性があるという報告が、今週のオンライン版に掲載される。このことは、月の表面にはより多くの暗い色の鉄が含まれているにもかかわらず、色が水星より明るいことを説明している。
水星の観測は、ほとんど光を反射せず、また表面の鉄含有量が低い惑星であることを明らかにしており、その表面が暗いことはおそらく別の物質が原因となっていることを示唆している。彗星は炭素に富んでおり、太陽に近い惑星では衝突の確率も高い。
Megan Bruck Syalたちは、おそらく彗星が起源である微隕石により水星や月の表面に運ばれる炭素の全質量を計算した。彼らは、月と比べて水星には単位面積あたり50倍の炭素に富む物質が保持されると見積もっている。高速度の衝突実験では、微隕石による炭素の輸送は水星の表面と同じような色をもたらし得ることが確認されており、観測とも一致する。
doi:10.1038/ngeo2397
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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