【天文学】新たに発見された2種類のメガメーザー
Nature Communications
2014年11月12日
新たに2種類のメガメーザーが発見されたという報告が、今週掲載される。1970年代後半以降、メガメーザーを生じさせる分子は、わずか3種類(水、ヒドロキシル、ホルムアルデヒド)しか見つかっていなかった。
メーザーは、“microwave amplification by stimulated emission of radiation(誘導放出によるマイクロ波増幅)”の頭文字をとった用語だが、天文学では、増幅された電磁波を発生させる明るい天体を意味する。メガメーザーは、銀河内に見られる典型的なメーザーの100万倍の光度を有し、活動銀河核(銀河の中心にある明るくコンパクトな領域)を伴うことが多い。活動銀河核からの放射は、超大質量ブラックホールの存在を示すものと現在考えられている。メガメーザーの高分解能観測によって、活動銀河核の調査と中心部の超大質量ブラックホールの質量の推定が行われている。
今回、Junzhi Wangたちは、IRAM30m望遠鏡を用いて、セイファート2型銀河のNGC1068の中心近くにある一酸化ケイ素(SiO)メガメーザーとメタノール(CH3OH)メガメーザーを発見したことと報告している。Wangたちは、この観測結果をもとに、SiOメガメーザーは銀河の中心にある塵の円盤から生じ、CH3OHメガメーザーは衝撃波の前面で生じたという見解を示している。このメガメーザーの発見は予備的結果であるため、その母銀河に関する情報について推論するには、さらなる確証が必要となる。
doi:10.1038/ncomms6449
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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